高層天気図

【豆知識10】渦度って何?|渦度は、上空の「気圧の谷」や「強風軸」の位置の推定に役立ちます

風が蛇行している所では、渦度が存在します。このうち、時計回りの回転成分のことを負渦度、反時計回りの回転成分を正渦度といいます。渦度を解析することによって、トラフや強風軸の位置を知ることができます。このことを、模式図や実際の天気図を用いてお話します。
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【豆知識9】気圧の谷の軸って何?|発達する低気圧にみられる3つの特徴とは?

発達する低気圧には「①気圧の谷の軸が西に傾いている」「②前面に暖気移流、後面に寒気移流がある」「③前面で上昇流、後面に下降流がある」という、3つの特徴がみられます。これらは、相互に密接に関係しています。
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【豆知識8】偏西風はなぜ蛇行するのか?|上空の気圧の谷(トラフ)と尾根(リッジ)とは?

温度の南北傾度がある限界を越すと、偏西風が蛇行し始め、北の寒気は南(暖気)側、南の暖気は北(寒気)側へ流入します。高層天気図で等高度線が南側に向かって凸となっている部分は、周りより高度(気圧)が低いので、気圧の谷(トラフ)と呼びます。
高層天気図

【豆知識7】風の収束と発散って?|前線とシアーラインは違うの?

風は、集まる(収束)、又は離れる(発散する)ことがあります。シアーラインでは、一般に風が収束します。また、シアーラインはメソスケール(2~2000km)の現象、前線は総観規模(2000~数千km)の現象に用います。
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【豆知識6】気象現象のスケールとは?|2km以下はミクロスケール 2~2000kmはメソスケール 2000km以上はマクロスケール

気象現象の水平スケールは、小規模(2km以下)、中規模(2~2000km)、大規模(2000km以上)に分類。中規模は、メソγ(2~20km)、メソβ(20~200km)、メソα(200~2000km)に細分。大規模は、総観規模(2000~数千km)、惑星規模(数千km以上)に細分されます。
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【豆知識5】気象庁とWindy.comの高層天気図を使って上空の風を調べる|各天気図によって等高度線の間隔が異なる点に注意

気象庁やWindy.comの高層天気図を用いて「850hPa、700hPa、500hPa、300hPa面の順に高度が高くなるにつれ、等圧面の傾きが大きくなること」「等圧面の傾きに対応して、上空ほど風が強くなること」を確かめてみます。
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【豆知識4】風向に関しては、なぜ東北風と呼ばずに北東風と呼ぶの?|風速の単位 “ノット” って何?|風向と風速について解説します

風向とは、風が吹いて来る方向をいいます。それは風の性質が、来る方向によって決まるからです。風向や風速の表示方法は、気象図の種類によって異なります。今回はそれらの表示方法の違いを、図を用いて整理します。
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【豆知識3】上空で強い風が吹くのはナゼ?|その仕組みを図解します

地上よりも、上空では強い風が吹きます。また、地上と上空では、風の向きが異なります。例えば、地上では南風なのに、上空では西風が吹く場合のように。今回は、その仕組みを図解します。
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【豆知識2】高度と気圧の関係を図解|高層天気図を立体的に見るために

高層天気図を立体的に見るために、まずは高度と気圧の関係を図解します。さらに、代表的な高層天気図(300hPa、500hPa、700hPa、850hPa面の天気図)の特徴をお話します。
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【豆知識1】 「大気の状態が不安定」ってどういうこと?

天気予報で「上空に寒気が入り、大気の状態が不安定になっています」という言葉を耳にすることがありますね。この記事では、この「大気の状態が不安定」について図解します。